津和野藩ものがたり(山陰中央新報いわみ開発編)


津和野藩の地図って見たことがありますか?津和野がある昔の鹿足郡くらいだと思っていると大間違いで、石見部の山間部に広大な「飛び地」があります。邑智郡邑南町の日貫、金城の波佐などで、その広大な飛び地では紙やたたら製鉄が行われていました。

明治維新から明治にかけて、西周とか森鷗外など人材を次々に輩出したのは、名君の亀井家の当主たちの人徳もあったのでしょうが、石見全域で貧しいながらも紙や鉄でかせいだことが、大きく花開いたことにつながったのではないでしょうか?

津和野藩ものがたりは、山陰中央新報に14〜15年にかけて連載された郷土史家たちの津和野藩の歴史の集大成です。石見の本質的なことを知ることができます。

山陰中央新報社、2016年)