旅の絵本4(安野光雅著)


断崖のある海岸、羊たちが草を食む牧場、ストーンヘンジ、村のまつり、そして、ロンドンの歴史ある町並み、安野光雅の旅の絵本シリーズの第3弾は、イギリス編です。

旅の絵本の1と2は、ヨーロッパを描いていますが、国別という感じがあまりないのですが、3当たりから各国シリーズになっていくのでしょうか。この第3弾は、表紙にイギリスの国旗がたなびいています。

イギリスというのは、大都会のようですが、周辺には手を入れた田園風景が広がっていて、都会もすごいけれど、田舎もすごくすてきです。日本の田園は、寂れていくばかりですが、国によっては農家を大切にして、景観も守られているのでしょうね。イギリスの田園と、島根の中山間地域を重ねてため息をついてしまいました。

(1981年、福音館書店