憧憬 ラフカディオハーンの足跡を旅して(写真・古川誠、文・山根み佳)


小泉八雲が、松江にやってきた日から、旅立つまで、出雲の国のさまざまな場所を訪れて、文章を残しています。その場所を写真家の古川誠さんが訪ね歩き、撮影した写真を中心にした写真集です。

八雲が初めて松江にやってきて、大橋川沿いの旅館に泊まって、初めて迎えた朝の様子を描いた神々の国の首都の一説からスタートします。旅館っぽい窓辺から、大橋川を臨んだ一コマや、大橋川の風景は、八雲の文章とあいまって、素敵な気分にしてくれます。

出雲大社隠岐島根半島などがありますが、やはり、いいのは隠岐ですね〜。山も、海も、動物も、人も、神社も、八雲が見た時代からあまり変わっていないのではないでしょうか。ソフトカバーで価格も抑えながら、作りはおしゃれで、手元に置いておきたくなります。

(ハーベスト出版、2014年)