石見文化小史(山崎克彦著)


石見の地方紙と言えば、石見タイムス。著者の山崎克彦氏は、略歴によると、神戸などで教諭をしたあと、戦後に浜田市で創刊された石見タイムスの記者を5年務め、その後、浜田高校の教諭になられたそうです。島村抱月の研究などでも知られ、数々の著書をものしておられます。

この「文化小史」は、石見のさまざまな「文化」「文明」に関する、歴史を概観した小論文の集成の体裁をとっており、内容は山陰線の開通や、電力に関すること、石見タイムズの歴史、キリスト教の伝道の様子などを、さまざまな角度から書かれています。全編、石見へのアイが詰まっている文章です。限定350部で、自費出版されたそうですから、こういう仕事のやり方もあるのだと感心します!

石見タイムズは個人的にも非常に興味があり、調べてみたいなあと思っています。が、すでに石見タイムズを紹介した本もありますから、それもいずれ紹介します!
(2002年、自費出版