江の川─いのちと愛と(村尾靖子著)


江津市在住の作家、村尾靖子さんの江の川を舞台にした児童文学です。

江の川を舞台にしているので、水害が襲います。水害の後、子どもたちが、3世代が交流したり、石見神楽など伝統芸能に触れたり、ほのぼのと展開するのですが、主人公の女の子の父親であり、学校の先生である「一平」さんが、病気になってしまいます。不安の中でいる主人公を、地域の人たちが見守りながら、不安と闘っていきます。女の子の成長の物語ですが、江の川近くの人々の暮らしが感じられて、ほっこりなるのでした。

岩崎書店、1991年)