原風景のなかへ(安野光雅著)


島根県津和野町出身の画家の著者が、通信社の要請を受けて日本全国の原風景を訪ねえ描いた絵とエッセイをまとめている本です。上質紙で製本されて、絵がキレイに印刷されているので、絵を眺めるだけでも素敵です。

島根県の回は、今は既に絶えてしまった矢田の渡しが紹介されています。出雲国風土記にも紹介されている由緒ある場所ですね。小さな汽船が行き来していた様子からは創造できないほど、遙か昔から渡しがあったことが分かります。まさに原風景ですね。

山川出版社、2013年)