美鋼変幻 たたら製鉄と日本人(黒滝哲哉著)


日本美術刀剣保存協会という組織があり、その略称で日刀保と言われるんですが、この組織が運営しているのが、奥出雲町の日刀保たたらです。

著者は、日刀保のたたらを担当する職員で、たたらのことをよく知る人です。日本刀は昔は人を殺す道具であり、権力の象徴でもありmしたが、常にその出来栄えや切れ味、姿形など、「美」が求められていました。今の日本で人を切ることはあってはならないことですが、美術として、日本のたたら製鉄を守っていこうという気概に満ちています。

日刊工業新聞社、2011年)