津田海道物語(津田海道物語編纂委員会編)


松江市雑賀町の中の3区長内会が、自分たちの町の歴史をまとめた冊子を作りました。それが、この本なのですが、何という素敵な出来栄え、充実した内容、これは、松江の文化水準の高さと、センスの良さを示す恒例です。表紙は現代の雑賀町に、参勤交代の行列が歩いているオリジナルの絵です。これが古くて新しい雑賀町の様子を見事に表現していますね。

内容も、江戸時代に堀尾公の足軽鉄砲隊として働いた人たちの町でしたし、津田の街道は、参勤交代の道だっただけでなく、生活道としても近在の村々からの通り道にあたるんだそうです。ふんだんに使われた絵図など、資料としても貴重です。

(雑賀三区町内会、2013年)