尼子一族と月山富田城(吉村雅雄著)


尼子は戦国武将としてはかなり早い、北条早雲とかと同じ時代に興っています。尼子は山陰の武将として、地元で人気があるばかりではなく、尼子家に使えた山中鹿之助とかの影響で、かなり、いい感じの戦国武将として人気もあります。毛利に滅ぼされたので、戦国期を生き抜くわけにはいきませんが、雪も多かった山陰を治めた手腕はたいした物だったのでしょう。

著者はもと銀行員で、尼子と毛利の攻防から、リーダー論、統治論を導き出すという試みです。指示の紹介にとどまらない筆は確かなようです。

原書房、1993年)