ニューオーリンズとラフカディオ・ハーン(島根大学付属図書館、ハー


ハーンが日本に来る前に過ごしたニューオーリンズ時代にスポットを当てた本ですが、内容も充実、ハーンの好きな方には、ぜひ蔵書に加えて頂きたい本ですね。ニューオーリンズでハーンは新聞記者をしていました。その記事も掲載されていて、これも、ハーンのジャーナリストとしての優れた視点が浮かび上がってくるのでうれしいです。記事の中には、荒れた墓所を訪れたリポートは、市当局に警鐘を鳴らすと同時に、ハーンの死者への尊敬の念が表れています。サブタイトルが「死者たちの街」が生む文化混淆の想像力とあるのも、日本に来てからのハーンの仕事ぶりの原型が、ニューオーリンズに会ったことを物語っています。・

(2011年、今井出版)