川の中の飛行場(槇原告則・岡実智子(編著)


出雲市斐川町に「新川」という地名があって、今も長細い広大な空き地があるのを知っている人も多いでしょう。あれは、新川飛行場といって、戦前には日本軍の飛行場がありました。しかもその前は川だった、そう「新川」です。そして、その川は、氾濫する斐伊川の放水路として作られた人口の河川だったとのことです。

戦中には、米国の空襲もあり、犠牲者も出ました。戦争という不幸な体験をきちんと語り継いでいかねばなりません。地元の方々のそうした思いが結実した1冊です。

(2012年、自費出版