まんが出雲むかし話(岩田廉太郎著)


手塚治虫の弟子で鳥取市生まれの漫画家が、出雲に残る昔話を漫画でまとめた本です。出雲新聞社で連載されたそうです。

玉造温泉のお湯がみつかった逸話を描いた「湯之助と白鹿」。白鹿を追いかけていった猟師が、懸命に追いかけたのですが追いつかず、でも懸命に追いすがる気持ちが尊いということで、白い鹿が「家に帰って雪がないところを掘ってみろ」と言われて、帰って掘ってみるとお湯が吹き出したという話しです。自分を殺そうと追いかけてきた猟師を白鹿が「敵ながら見上げた奴じゃ」ということでごほうびと言うことですが、それはそれで、どうでしょう?いろいろな「教訓」がありますね。

(1994年、出雲新聞社)