輪土第2号


最近、地域や都道府県別に「暮らし」や「お店」などを紹介する雑誌というか、ムックというか、リトルプレスというか、そのような出版物がはやっていますね。この輪土は、都道府県よりもらに小さい地域を取り上げていて、第2巻に「石見」を取り上げています。

これも石見の紙とか、神楽とか、瓦とか、石見らしいものをしっかり取り上げていて好感が持てます。編集者の一人が石見の出身だということで思い入れもあるのでしょう。取り上げる場所も、私的な感性が表に出ていて、それもまたよいです。

ただ、県民ショーなどテレビ番組や、地方を取り上げる雑誌などが相次いでいますが、これらが東京からみて「地方ってこんな感じで、あってほしいよね」という視点で、見たいように見ているというところが、地方の人間としては我慢できないようなものもあります。田舎を上から見て、珍しいと笑ったり、田舎の良さというものも消費していく。そんな風潮にならないようにお願いしたいモノです。

(スクーデリア)