親子で読んでほしい「妙好人有福の善太郎」


浄土真宗の信仰の篤い人を「妙好人」と呼びます。これは、邑南町市木にある浄泉寺の偉い住職が再編集した「妙好人伝」という上下巻の本に多くの妙好人が紹介されています。

この本によると、山陰の妙好人は、水上勉の「才市」で有名な温泉津の浅原才市、因幡の源左(足利源左)、嘉久志の仲造さんが折られるそうです。石見が多いですが、石見は浄土真宗が盛んな土地柄です。山ばかりの石見では、極楽浄土で良いことがあるという真宗の教えは、しっくりきたのでしょうか。無学でも、信仰篤く、黙々と働く、石見人の特質と浄土真宗の関係は深いな、と思うのでした。

(ハーベスト出版、2011年)