出雲大社(千家尊統著)


出雲大社といえば、伊勢神宮と双璧をなす神社と言えましょう。このたびの平成の大遷宮で、遷宮に必要な寄付金を集める奉賛会の会長をトヨタ自動車会長だった、奥田さんが引き受けたことをみても、もう、これは日本を代表する神社といってよいでしょう。

出雲大社がいかにして成立し、どのように信仰を集めてきたのか、第82代出雲国造の千家尊統氏が書き記した本です。スサノオノミコトオオクニヌシの関係、出雲の神話など、出雲大社の歴史を、宮司の立場から、書き記しています。千家を本家、北島を分家と表現しているところなど、千家の視点で書かれた部分が少なくないですが、出雲大社の歴史をたどるには、基礎となる一冊でしょう。

学生社、1968年)