松江人物ものがたり（藤岡大拙、長野忠監修）

漫画家の園山俊二、若槻礼次郎首相など、松江で生まれたり、住んだりした人物を取り上げて、子どもたちにも分かりやすく紹介した本です。

園山俊二の子どものときのあだ名が「おんちょ」で、それは、人並み外れた音痴が原因だったとか、早稲田大商学部に進学後に、東海林さだおや福地泡介らと一緒にマンガ研究会を立ち上げるなど、仲間たちに囲まれて育った園山俊二の人柄が良く伝わります。津田晴一郎は、戦前にオリンピックで、２会連続入賞を果たしたマラソン選手です。

いつでも、古里の偉人というのは、古里の誇りですし、この地から育った偉人がいるということが、地域への愛着にもつながるように思いますので、子どもたちにも教える機会があるといいですね。

（山陰中央新報社、２００４年）