逆臣青木幹雄(松田賢弥著)


竹下登の秘書を務め、二人三脚であゆんできた青木幹雄氏は、6年前の参院選の前に病に倒れて、息子の一彦氏に譲りました。

逆臣というタイトルは刺激的ですが、要するに、竹下さんの事務所を引き継いで、竹下のように振る舞ったという印象になっているところから名付けられているようです。青木氏は、参院という場所を熟知して、小泉さんとも渡り合ったし、参院という役割をうまく使い、力を持ったんですね。権力を握ったということは、それは、竹下さんの力を引き継いだということもあるでしょうけど、青木さん自身の力もあったんだと思います。

講談社、2008年)