斐川の地名散歩(池田敏雄著)


阿宮(あぐ)、富村(とびむら)とか、普通では読めないような字が斐川の地名にはあって、それはもう出雲弁のネイティブさと合わせて、出雲の大元は斐川にあったのではないかと思うぐらい、出雲人出雲人しているのが斐川ですね。昔は、中洲が多かったとかで地名にも中洲とか、沖洲とかが残っています。斐伊川の上流で砂鉄をとるための鉄穴流しが行われ、砂がどんどん堆積したので今のような平野ができました。

あと、面白いには、斐川の富村には、「千家」と「北島」という、出雲国造の名前を宛てた地名があります。出雲大社社領だった名残だそうです。斐川のこのあたりは米所で、昔から出雲大社も大切に下のかもしれません。
斐川町、1987年)