尼子・大内・毛利六十年史(吉村雅雄著)


中国地方の戦国時代を年代順に追っていくと、その覇者は、タイトルの順番になるということですね。山陰の地から、中国地方制覇の野望に近づいた尼子。広瀬の月山富田城が中国地方をにらんでいた図を思い浮かべると、島根人としてはワクワクします(でも、戦争はいけません)。

最近、たたらや銀山のことが気になることもあって、久喜・大林銀山や石見銀山、邑智郡の先進的なたたら製鉄のことを知り、その大きな影響を考えずには居られません。銀や鉄の攻防史は、中国地方の戦国時代に重なっていくように思います。

著者は、松江生まれで銀行員として過ごした後、歴史に興味を持ち、島根に帰ってからいろいろと調べて、本を書かれています。

(1995年、自費出版