石見銀山叢話(山根俊久編)


石見銀山世界遺産になるずっと前、だんだん廃れていく大森の町の歴史を書きためておきたいという編者ら研究者たちが、集まって作った本です。こういう歴史をつなぐ仕事は出版の醍醐味ですね〜。著者が戦前の1931年に「石見銀山に関する研究」という冊子を発表したところ全国的にも大きな反響を呼んだ、と書いていますから、昭和の初めにすでに完全に埋もれている石見銀山の歴史をつないだのは大きな仕事だったのでしょう。

銀山の歴史、銀山を守った山吹城の攻防、「芋代官」たちの活躍など、石見銀山の歴史を概観できます。

(1972年、島根県文化財愛護協会)