山里からの伝言─中国山地2010〜2012


著者は、中国新聞記者で、ルポ「新中国山地」のスタッフ。あれから20数年が経過したころ、益田市匹見町を舞台に、中山間地域の記録として連載されました。さすがの内容ですね。匹見の人口流出がなぜ起こったのか、過疎が進んだ後、さらにバブルとバブル崩壊で、中山間地記がどう変化したのか丹念なルポで書かれています。

中国新聞中国山地の連載は今年もありましたが、初代の「中国山地」は暮らしの記録として貴重で、その後も時代の変化を見続けています。こうした社全体で地域を見つめ続ける機運というのはすばらしいものです。

渓水社、2012年)