須佐之男の原像


第10回歴史浪漫文学賞研究部門優秀賞を受賞した作品です。横浜の郷土史などで著作もある著者が、考古学資料など文献を元にスサノオの本質に迫るという内容です。

著者はスサノオが、高天原で暴虐の神として疎まれ、追放されたりしているのがかわいそうでならなかったそうです。そういう興味から、スサノオがどんな神さまで、八岐大蛇の正体を突き止めていきます。読み物としても面白い本です。

(郁朋社、2010年)