銀のまちをつくった人たちの話(NPO法人緑と水の連絡会議)


世界遺産に登録された石見銀山。その歴史的な価値について、学術的に調べたりしたことがすごいような記がしますが、本当にすごいのはその石見銀山のお膝元の町・大森の暮らしを守った人たちの存在だと思います。

例えば中村ブレイスの中村社長、群言堂の松葉登美さん、という超有名どころだけでなく、さまざまな「人」の存在が、石見銀山を支えているのです。この本の中のフレーズに「暮らしのある観光地」という表現がありました。大森の町を歩いていると、観光地然としたところがあまりなくて、普通に暮らしている延長に観光客も来ているという雰囲気があふれていますね。

この本には高校生の聞き書きも乗っています。ここにある暮らしを次世代につなぎながら大森の町の暮らしは続いていくのだろうと思います。

(2012年)