砂の器(松本清張著)


島根を舞台にした推理小説も、かなりありますが、これほど、鮮やかに出雲のことをトリックまで取り入れた作品は、空前絶後でしょう。方言や地名をうまくつかった手法は、さすが松本清張ですね。

松本清張は古代出雲に関する研究や出版もありますし、出雲に対して興味を持っておられたのではないかと推察します。

出雲を舞台にした小説の最高峰の一つだと思います。

新潮文庫、1973年)