小説

砂の器(松本清張著)

島根を舞台にした推理小説も、かなりありますが、これほど、鮮やかに出雲のことをトリックまで取り入れた作品は、空前絶後でしょう。方言や地名をうまくつかった手法は、さすが松本清張ですね。松本清張は古代出雲に関する研究や出版もありますし、出雲に対…

戦国はるかなれど(上下巻、中村彰彦著)

堀尾吉晴は、初代の松江城主ですね。徳川に使えて、しんがりをいつも務めたり、敵との和睦の席にかり出されたり。本当の仕事師ということを描いた力作です!広瀬の月山富田城から松江市まで城の部材を運びました。国宝の松江城もこの人のおかげです。(光文…

風が強く吹いている(三浦しをん著)

三浦しをんさんの小説は、どれも面白くて、思わず一気読みしてしまうのですが、この風が強く吹いているも、徹夜必至のスポーツ&青春小説です! けがのために実力がありながら、箱根駅伝とは無縁の生活を送っていた主人公のハイジだが、天才ランナーのカケル…

渾身(川上健一著)

はっきり言って、これは泣けます。最初にこの小説を読んだときには、ほぼ後半半分はずっと泣きっぱなしでした。島根県に縁のある人には必読の小説と言えるでしょう。島根県ということを除いても、結構本を読んで泣いてきた湖鹿堂にとっても、三大泣ける小説…