人物しまね文学館(島根県文学館推進協議会編)
古代から現代まで、島根に来たり、生まれたりしたゆかりのある文学者を網羅した本です。文学館と銘打っているところが、しまねにゆかりの文人たちを網羅しようとする野望が感じられます。
「古代から近世の文人たち」柿本人麻呂、後鳥羽上皇、近松門左衛門(松江藩を舞台にした戯曲を書いた)…
「島根県出身の文人たち」森鷗外、島村抱月、中村吉蔵、河井寛次郎、田畑修一郎、岩谷時子、入沢康夫、松本侑子、法月綸太郎…
「島根を訪れた文人たち」ハーン、志賀直哉、斎藤茂吉、有吉佐和子、花森安治…
ふむ、これはまさに文学館。勉強になり、島根の魅力を切り取ってくれた文人の描いたしまねの様子をあらためて文章で読むと、島根のよさを違う角度からみせてくれると思います。
(2010年、山陰中央新報社)