日本の古代遺跡20島根(森浩一企画、前島己基著)


今、ジャパングラフとか、こんなのとか(http://www.d-department.com/jp/shop/d47)、地方を都道府県別に網羅したような企画が一杯ありますが、一昔前ですと、この本のように、都道府県別に、いろいろ歴史を紹介したりというのは、繰り返し、繰り返し出版されていますね〜。

1885年と言えば、既に荒神谷遺跡で銅剣358本が見つかって、ようやく、古代出雲に光が当たり始めたところです。この後、加茂岩倉遺跡、出雲大社境内遺跡での巨大な柱の発見など、順を追って出雲のすごさが分かってきました。その前夜に書かれた本ですので、いまひとつ、ダイナミックさには欠けますが、それはそれで、「古代出雲発見以前」に古代出雲がどう評価されていたのかが分かります。

保育社、1985年)