出雲大社の暗号(関裕二著)


出雲大社は、奈良の大仏殿よりも高かったという伝説があって、これは戯れ言と言われていたのですが、2000年に出土した出雲大社境内遺跡によって、ものすごい太い柱が出てきて、巨大神殿の存在が裏付けられました。そのなぜ巨大なのか、という謎については、まだまだはっきりしたことが和からないのが本当ですが、大和の国が、出雲の国を何らかの形で封印する見返りというのが考えられると思うのですが、それでも48メートルもの高さにする必要がどこまであるのか分かりませんですね。そんな謎に、一つの方向性を示してくれる1冊です。

(2010年、講談社