浜田市

竜の落とし子(橋本明治著)

浜田市に生まれた画家、橋本明治の自叙伝です。橋本明治と言えば、豊満な女性と、太くて力強い線が印象的で、色遣いも鮮やかな印象があります。力強い力士の絵の一方で、繊細なタッチで描いた着物の女性やサクラなどの作品もあって、何か別人の絵のように思…

文豪「島村抱月」(隅田正三著)

浜田市金城町に在住し、民俗学や郷土史の研究を続けている著者が、郷土の誇る島村抱月の生涯、とくに、生まれてから古里を後にするまでの前半生を詳しく調べ、記しています。本当に頭が下がる仕事ぶりです。島村抱月は、浜田市金城町小国でたたら製鉄を営む…

能海寛チベットに消えた旅人(江本嘉伸著)

能海寛は明治元年、浜田市金城町波佐の浄土真宗大谷派のお寺・浄蓮寺に次男として生まれた人です。仏教のルーツを求めてチベットを旅して、行方が分からなくなりました。この本は、なぜ能海がチベットに向かわなければならなかったのか、なぜ消えたのかにつ…