民芸
中国電力が、中国地方の民芸を紹介するテレビ番組を作製した内容を基に書籍化した本で、関係者に配布した非売品です。中国五県の民芸品が紹介されていますが、島根県からは斐伊川和紙(斐川)、石州半紙(三隅)などの和紙、算盤など木工、染め物、陶器など…
島根県は民藝の聖地なのではないでしょうか。ちょっと大げさかもしれませんが、この「民藝の教科書 うつわ」を読んでいると、そんな気分にさせられます。 民芸運動は、柳宗悦、浜田庄司、河井寛次郎を中心に展開しました。生活に根ざした器の中にこそ美しさ…
著者の漢東種一郎さんは、松江市収入役を務めた後、随筆など各種の著作を残された知識人です。この漢東種一郎さんの本は、歴史的な深みと共に、自然や風物さらに、人々の生活に根ざした空気感を伝える文章が素敵で、今でも松江の人たちに愛されている人です。…
著者の河井寛次郎は、柳宗悦らとともに、日本の民芸運動を起こした人です。1890年、安来市の生まれで、松江中学から、東京工業専門学校(現東京工業大学)窯業科に進みました。同校の後輩だった浜田庄司と出会い、全国の窯を一緒に回ったりしました。河…
「民藝(みんげい)」という言葉を生み出したのは、柳宗悦です。生活の中で使われてきた道具に「美しさ」があるということを見つけた、と言われています。いまでは、実用の美というのはかなり意識されていますが、柳宗悦が民芸ということを言うまで、日本人…