旅・紀行

河童が編集したザ・山陰(妹尾河童ら編)

今井書店の永井伸和氏らが主導した、ブックインとっとり「本の国体」記念出版として、編まれた平凡社の本です。妹尾河童さんが編者となり、ライターとなり、山陰のいたるところに出掛けたり、神話の舞台を探索したり、食べ物を食べたりという総合的な山陰紹…

古事記を旅する(三浦佑之著)

古事記は、出雲を語る上で、避けては通れない道ですが、これを通読するのは、なかなか大変です。先日紹介した「レッツ!古事記」などから入り、周辺の読み物を読んでいくと、興味がわいてきて、古事記に向かう気持ちが強くなってくるようだったら、古事記の…

山陰〜歴史と文学の旅(宮崎修二朗著)

大阪に本社を持つ出版社の保育社がつくった、モノクロが多い「カラーブックス」シリーズで、山陰を取り上げた本がありまして、その名も「山陰」です。 山陰といっても、但馬地域も含めて、あります。もちろん「城の崎にて」の城崎温泉などが有名ですね。そこ…

ジャパングラフ 島根

この本をみたとき、ああ、やられたな、と思ったものです。「くらしの中にある47の日本」。キャッチコピーもいい。そのなかで、5番目に島根を選ぶセンスがまたいい。ちなみに、1〜4は、滋賀県、岩手県、愛媛県、群馬県。うん、いい。 登場人物が、また、…

出雲・石見(田畑修一郎著)

著者は益田市出身の作家で、戦前、芥川賞候補にもなりました。若くして亡くなったのが残念ですが、郷土の作家として、もう少し名が売れても良いかなと思います。 出雲・石見は、安来から郷里の益田まで海岸線にそって、じっくりと1ヶ月かけて旅したエッセイ…

ほんほん本の旅あるき(南陀楼綾繁著)

著者の南陀楼綾繁さんは、出雲市の出身です。フリーの編集者・ライターとして活躍する一方で、全国に広がっている「一箱古本市」の考案者でもあります。すごい人なんです。 一箱古本市は、本のフリーマーケットを想像してください。でも、本を売る広さという…

街道をゆく 7 甲賀と伊賀のみち、砂鉄のみちほか(司馬遼太郎著)

大作家・司馬遼太郎さんの紀行文の集大成であるところの「街道をゆく」シリーズは、旅に行くときにその土地のことを知るために、読んでから行くと、その土地の歴史、風土、文化、人々の性向などが分かります。まっさらな状態で旅に行くのも素敵ですが、司馬…